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「あなたの経歴、変わってるわね。噂によると、誰かの強いプッシュがあったから、あなたはヤマトに乗り込んだそうね」
「どんな噂か知りませんけど、気にしてません」
彼女の言葉を断ち切って、私は、もう用のないここを離れようとした。
コーヒーには口をつけていないけれど、このまま捨ててしまおうと、ダッシュボックスに近づいた。
新見さんは、私の腕を取った。
「事故以降の記憶しかないのに、あなたは頑張りすぎている。何があなたを突き動かしているの?」
「それは、単純に興味本位で訊いていらっしゃるのですか?」
しつこいな。本音が出そうになったけれど、眉間に皺を寄せて負の感情を露わにした。
「そうじゃない。あなた、利用されているんじゃないかと思ったの」
新見さんは、口元には笑みを浮かべているのに、眼鏡の奥の目が笑っていない。
冷たい目だ。氷のように冷たい。
ダメ。目を背けては。
「利用されてる? 私が? 誰にされてるって言うの?」
思わず声を荒げてしまうところだった。
辛うじて冷静さを取り戻して、私は咳払いをする。
「土方宙将。あの方はどんな方? あなた、あの人との思い出はある?」
ストレートな訊き方に私は引っ込みがつかなくなった。
もはや、彼女のペースに引き込まれている。
「利用だなんて、そんな。あの方は私の恩人です。今は後見人となってくださっています」
「記憶を失くしたひよっこに、ありもしない記憶を植え付けた。そう考えられなくもない」
「あの方と私を侮辱して、何が面白いの?」
軌道修正なんて私には出来っこない。彼女の意のまま、流される振りをして怒って出て行けばいい。私はそう考えた。
2016/01/08(金)
20:22
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